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無理なく続ける運動と健康づくりのコツ(第1回)

現在、世界中で死亡原因の7割ほどが非感染性疾患、いわゆる生活習慣病に分類されています。運動不足、体を十分に動かさないことも様々な病気や障害のリスクになることが分かっています。実際に日本人の死亡原因は病気でいうとがん、脳卒中、心臓病が上位にあがってきますが、病気になる原因のところまでさかのぼって集計すると、1番目に喫煙、3番目に運動不足が挙がってきます。このくらい私たちの生活習慣は様々な病気を通じて死亡に至る原因のところまで関わっているのです。

これを世界規模で見てみると世界の死亡の9%が運動不足の解消で予防可能だと分かっています。数にすると年間当たり530万人といった数字です。集団寄与危険という統計的な値を基にだされているものですが、ポイントはまず全体の死亡でいうと運動不足によるものが9%ぐらいで、心臓病、糖尿病、乳がん・結腸がんは運動不足で確実にリスクが高まることが分かっています。

さらにもう一つのポイントは、世界規模で見ると運動不足は喫煙と同様のインパクトがあるということです。喫煙もまた9%程度だと数字的にも出ていて、運動不足はこれと同様の数値であるということです。

では日本人は十分に体を動かしているかというと、日本は世界にも例を見ないくらい、そうしたことを調査する基盤がしっかりしている国で、毎年様々な調査で、運動をしている人がどのくらいいるかを調べています。その統計情報を見るといわゆるスポーツ、運動をしているという方はこの20年、30年ほどで増えてきました。

ところが、日本では歩数計(いわゆる万歩計)を用いた調査を毎年行っており、この25年ほどのデータを見てみると、国の政策としては、平均1000歩くらい増やそうという目標が21世紀に入って「健康日本21」の中で立てられたのですが、逆にそれから1000歩下がってきています。

私たちの生活を振り返ってみるとどんどん便利になっていて、これはすばらしいことですが、その副作用として私たちは普通に過ごしているだけだと不活動な生活になってしまいます。まずさまざまな科学的知見を統合して、生活の中で洗濯物を干す、掃除機をかける、洗車をする、あるいは通勤で歩く、病院に行くまで歩く、子供と遊ぶことも含めたさまざまな活動全般で生活の中で体を動かしていれば、健康上の効果があります。例えば、こうした身体活動で死亡のリスクは低くなる、長生きにつながることが分かっています。

このことは。無数にある研究成果を統合した結果、世界中のさまざまな専門機関、例えばアメリカ政府、日本の厚生労働省の声明、WHO(世界保健機関)などのガイドラインで示されています。(高橋)

 

 


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