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昨年、健康講座に行きました(第12回)

リハビリテーションは.すごく重要です。例えば、ⅭOPⅮの患者さんに対しては「口すぼめ呼吸」というのがあります。口をすぼめて吸うだけですが、口すぼめ呼吸をするとおなかに力が入るのです。ⅭOPⅮの患者さんは肺が動きにくくなっています。口すぼめ呼吸の場合はおなかに力を入れる事により、横隔膜で呼吸をします。横隔膜や肋間筋と呼ばれる筋肉などを「呼吸補助筋」といいますが、こういった呼吸補助筋をじょうずに使うことで、弱ってしまった肺の機能をサポートすることができます。口すぼめ呼吸は、そのためのリハビリテーションです。

最初は口すぼめ呼吸を行います。それから、腕を上げることで肺の周りの筋肉をしっかりと動かすリハビリテーションを行います。このように少しでも身体活動性を下げないように努力をする。それがⅭOPⅮの治療にとって、すごく重要です。

またもう一つ、ⅭOPⅮの患者さんは風邪をひくたびにどんどん症状が悪化します。これを「繰り返す増悪」といいます。ですから、風邪をひかないように十分に気をつけることも大切です。インフルエンザのワクチン接種、肺炎球菌のワクチン接種、肺炎球菌のワクチン接種などは必ず行う必要があります。

喘息とⅭOPⅮはすごく密接に関わりある病気です。特に高齢者の場合、喘息とⅭOPⅮを合併してしまう場合もあり、喘息なのかⅭOPⅮなのかよくわからない合併症候群になることもあります。こういう患者さんに対しては喘息とⅭOPⅮ両方の治療になります。

ところで、ⅭOPⅮはタバコの病気ということですが、喫煙以外にも大きな原因があることが最近の研究で分かってきました。どういうことかというと、喫煙、非喫煙に関係なく、20歳時点での呼吸機能に大きな差が見られる現象が分かってきました。呼吸機能は20歳くらいがそのピークで、いわば100%の呼吸機能があるわけです。ですが、20歳人口の12%はその時点で、健康な20歳の70%くらいの呼吸機能しかないのです。

この12%の方は何が原因でこうなったのでしょうか?それは、胎児期にお母さんがあばこを吸っていた、ちいさいときの栄養が良くなかった、周囲の環境が凄く悪かった、子供のころに喘息や肺炎を繰り返していたなど、自分が生まれる前の、あるいは生後まだ記憶がない頃の環境が原因になっています。20歳の段階で呼吸機能が低いと、それ以降は普通の人以上に機能が低下していきます。20歳時点で呼吸機能が健全な人のうちの70%は、加齢によって呼吸機能が低下していってもⅭOPⅮにはなりません。ですが、20歳時点で呼吸機能が低い12%の人は、年齢とともに呼吸機能が落ちていくと、タバコを吸わなくてもⅭOPⅮになってしまうのです。

もちろん、タバコが一番の要因です。ですが、子どもの周囲の環境をきれいにしてあげて、そういうきれいな環境でこどもたちの肺を発達させていくことも大変重要なことです。子どものときの環境要因によって、その子が一生苦しむかも知れないという事はしっかりと認識しましょう。呼吸器の病気は人間の一生のいろいろな部分で関わってくる病気です。

当院で新しく口腔外バキュームを使用しています。同じ吸引装置は国立がん研究センター中央病院でも使われているとのことです。(高橋)


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