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帝京大学の公開講座に行きました(第6回)

リュウマチはどんな病気かというと、股関節、膝関節といった大きな関節ではなく、手指、足趾などの小さな関節から起こります。最初は一つや二つの関節から始まり、比較的な速く三つ、四つ、五つ、六つとたくさんの関節に増えていきます。症状は朝のこわばり、具体的に動かしにくい感じがあります。また、微熱が出たり、だるかったりすることがあります。その後、どんどん関節が腫れて壊れていくため、ある意味では怖い病気でした。

やはり起こりやすいのは手と足の関節ですが全身どこにでも起こり得ます。最初は手指が多いです。症状は、まず関節が少し腫れます。例えば中指の第2関節であれば、「指輪の通り悪いなあ」ということで気づくこともあります。しかし、第二関節は変形性関節症も起こる所ですから、なかなか見極めが難しいのです。治療せずにどんどん腫れて、様々な所に広がってきて、最終的に骨が壊れればリュウマチですし、ある程度のところで止まって骨張ったままで済んでしまえば変形性関節症という事になります。リュウマチが疑われる場合はなるべく早くから治療が必要です。そうしなければ、関節の破壊がどんどん進行し、関節が変形するようなことも起こります。

関節リュウマチの原因は自己免疫疾患の一つです。元々我々の体をウィルスならの外敵から守るシステムのことを免疫といいます。よく「免疫がついた」といいます。例えばインフルエンザのワクチンを打つとインフルエンザの免疫を体が覚えて、次にウィルスが来た時にはすかさず対処できるように対処できるようになることと同じです。それが間違って異常を来して、自分の体なのに自分と意識せずに敵だと思って攻撃を始める。これが自己免疫疾患です。

実は、もともとたくさんある外敵と自分を見分けるのはなかなか難しい作業で、我々の種そのものの中でも、そのような免疫システムの揺らぎというが確かにあります。そうでないと、変化する環境に哺乳類が対応して生き延びてくるとはできなかったわけです。そのようなことから、一部分の人では間違って自分の免疫も攻撃するようになってしまった。それは我々が延々と生き残ってきた一つの証でもあります。

関節リュウマチは遺伝的要因でも、それ以外でも起こります。例えば一卵性双生児の片方がリュウマチを発症すると、もう片方の方がリュウマチを発症する可能性は約25%です。この割合は関節リュウマチの有病率はとても低いのですからかなり高い。しかも、二卵性双生児より四~五倍も高いのです。しかし逆を言えば、同じ遺伝子を持っていても75%の人は発症しないわけです。そのように遺伝子だけできまるのではなく、周りの環境(ウィルス感染、たばこ、口腔衛生など)が関係していると言われています。

さらに、関節リュウマチでは体の中のバランスが崩れます。我々の体はインフルエンザで炎症を起こして熱を一定に保つような作用があります。こういった炎症症状を引き起こす物質を炎症性サイトカインといいます。関節リュウマチの治療においては、この炎症性サイトカインが延々と出ているのでそれを排除すればよいです。この炎症性サイトカインを排除する薬が約10年前に実用化され、そこからリュウマチの治療がガラリと変わることになったのです。(高橋)

 


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